熊七拾弐号／駒場S・U邸

［2017.3竣工］
駒場東大の池のほとりにある閑静な住宅街に建てられた住宅です。街区の突端に位置し、張り出した大きなバルコニーとアールの屋根が特徴的で、白い外壁はクラシックなモダニズムのそれを思わせる外観です。1階は高齢者世帯、2階は親世帯、3階子世帯と各階で世帯の特徴があるデザインになっています。

玄関ホールの土間空間は複雑な形状の階段スペースに続き、バリアフリーに配慮してホームエレベーターを設置しています。2階のボールト天井のリビングダイニングスペースが池の景色を取り込み、ハイサイドライトから室内に柔らかい光を取り込んでいます。2階の複雑に交差する大梁が上階と屋根との取り合いの難しさを表しています。3階は天井高さ3m以上のボールト屋根の空間となっていて、ハイサイドから光を取り込んで明るい室になるように配慮しています。